原因のある高血圧について

高血圧には原因のない本態性高血圧と原因のある二次性高血圧に分類されます。多くの場合は本態性高血圧なのですが中には原因のある高血圧の場合もあるため一度は検査を行った方がよいと思われます。

二次性高血圧は若い方の高血圧、重症高血圧、なかなか血圧が下がらない高血圧などある場合でも疑うことがあります。

以下に簡単に原因を述べます。

原発性アルドステロン症
アルドステロンという血圧をあげるホルモンがたくさん体で作られる疾患です。

クッシング症候群
コルチゾールというホルモンがたくさん作られる病気です。満月様顔貌、中心性肥満、高血糖などの症状が出ることがあります。

褐色細胞腫
カテコラミンというホルモンがたくさん作られる病気です。動悸・頭痛・発汗・胸痛・便秘などの症状があることがあります。

甲状腺機能亢進症・低下症
甲状腺ホルモンが過剰になったり少なくなったりするときに血圧が上がることがあります。

腎動脈狭窄症
腎臓への動脈が狭くなることで血圧が上がることがあります。

睡眠時無呼吸症候群
肥満の方のことが多いですが小顎症、扁桃肥大、軟口蓋低位など肥満でない人でも無呼吸があることがあります。無呼吸により昼間の眠気、集中力の低下、抑うつ状態などがおきることがあります。ご家族に強いいびきや無呼吸などのご指摘がある場合は一度検査を受けてみてはいかがでしょうか。

おおまかに二次性高血圧について説明しました。これらの検査は採血・CT・MRIなど必要になることがありますので検査のために病院へご紹介をすることがあります。無呼吸の検査については当院でも可能です。

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