ざっくりいうと、血圧の話は診察室での血圧と自宅で測定された家庭内血圧で語られることが多いです。
特に家庭内血圧は診察室血圧値よりも脳卒中や心臓病になりやすいかを予測する目安として優れているという研究報告もあります。
家庭内血圧で、血圧を下げる薬の効き目を確認しながら薬の量を調整することもあります。
実は、高血圧の基準は診察室血圧と家庭内血圧で少し異なります。
診察室血圧では、
上の血圧:140mmHg以上
下の血圧:90mmHg以上となっています。
家庭内血圧では、
上の血圧:135mmHg以上
下の血圧:85mmHg以上となっています。
また、白衣高血圧、仮面高血圧というものがあります。
白衣高血圧は、診察室で高血圧、自宅の血圧は正常の方をいいます。
反対に仮面高血圧は、診察室で正常、自宅で高血圧の方をいいます。
白衣高血圧の方は、家庭内血圧が高い方と比較して臓器の障害は軽度であり心血管病のなりやすさも少ないといわれていますが、一部で将来的に家庭内血圧が高くなり心血管病発症リスクも高めるといわれていますので全く安心というわけではないようです。
仮面高血圧の方はいわゆる高血圧の方と同様に心血管病発症リスクが高いと考えられています。
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